ノンシリコン=いいシャンプーとは限らない!シャンプーの良し悪しを決めるのは…
ノンシリコンシャンプーの人気が高まる中、『シリコン=悪者』『ノンシリコンだから優しい!安心!』というイメージがあるかもしれません。
でもノンシリコンだから優しい!安心!とは限りません。シリコンよりも気をつける必要があるものが実はあるんです。
それは・・・シャンプーの大部分を占める、洗浄剤(界面活性剤)です!!
シャンプーに限らず、クレンジングや洗顔料など洗うものすべてに言えるのですが、ベースは洗浄剤でできています。どんなによい美容成分が入っていても、ベースの部分が×だと、もう×なんです。
ほら。お味噌汁だってそうでしょ?どんなに素晴らしい具を入れても、お味噌汁というベースの出汁の部分が×だと、とっても残念なお味噌汁になってしまいます…。
ノンシリコンも大切ですが、そこばかりにこだわるのではなく、シャンプーの根幹部分、洗浄剤(界面活性剤)も見ることが大切です。
アロマシャンプー・アロマオールインシャンプーは?
アロマシャンプーは
●頭皮や髪に優しい!
●泡立ちがいい!
●ノンシリコンでもキシまない、からまない!
●リンスなしでも洗いあがりサラサラ♪
●コストも抑え気味(超高級…までいかない)
これが人気なわけですが、
なかなかノンシリコンでこんなシャンプーありません。
頭皮に優しくても、泡立ちがイマイチだったり、
泡立ちがよくっても、リンスなしじゃ済まなかったり、
ハタマタ、高級すぎてなかなか毎日使えない…だったり。
なぜこんな素晴らしいシャンプーに出来上がってるかというと、実はこれもベースの部分に秘密があります。
アロマシャンプーとアロマオールインシャンプーは、以下の3つの洗浄成分を組み合わせて作られています。
(1) オレフィン(C14-16)スルホン酸Na…スルホン酸系界面活性剤
(2) ココイルグルタミン酸TEA…アミノ酸系界面活性剤
(3) コカミドプロピルベタイン…アミノ酸系界面活性剤
カタカナが並んでいて、良いものなのか悪いものなのか、さっぱりわからないと思うのですが、これらはすべて天然ヤシ油系洗浄成分。どれも肌に優しいものになります。
(2)と(3)がアミノ酸系界面活性剤で、(1)は、実は、時々嫌われ者扱いされることもある「スルホン酸系」の界面活性剤です。でも、安心してください♪ アロマシャンプーで使用している(1)は、天然系のものになるので、頭皮・肌・髪に優しいのです。
そしてこれら3つの洗浄成分の
神がかった絶妙なバランス
が↓これを作ってます。
●頭皮や髪に優しい!
●泡立ちがいい!
●ノンシリコンでもキシまない、からまない!
●リンスなしでも洗いあがりサラサラ♪
●コストも抑え気味(超高級…までいかない)
よい洗浄剤でノンシリコンで作りました~っていう単純な製品ではない、ベストセラーで愛されるヒミツが洗浄剤にあるのでした♪
石油系か、天然系か…洗浄成分いろいろ
頭皮や肌におすすめなのは『アミノ酸系』洗浄成分
ではそのややこしい界面活性剤、大きく3つに分けてみます。(かなりざっくりです)
◆「硫酸系」界面活性剤
まずシャンプーとして避けたいのは「硫酸系」の界面活性剤です。ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、パレス硫酸Na など、成分名称に「硫酸」と名がつく成分です。いかにも黒いイメージがします(^_^;) 安価で泡立ちがよいので、かなり広く使用されています。食器洗い洗剤にもよく使用されています。
メリット
汚れがしっかり取れてすっきり!泡立ちがイイ!コストが低い!
デメリット
強い脱脂力、たんぱく質変性作用があるので、汚れがしっかり取れてすっきりするけど、同時に髪に必要な水分や油分まで奪っていってしまう。注意が必要です。私は使いたくありません。特に髪を大切にされる方は、ご注意ください。
◆「アミノ酸系」界面活性剤
一番のおすすめは「アミノ酸系」洗浄成分になります。ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNa、・・・ひとくちで「アミノ酸系」と言ってもたくさんの種類があります。難しいカタカナが並んでいて、なんだか合成チックに見えますが、天然由来の肌・頭皮にも優しいものです。
メリット
刺激性が低い!髪や頭皮に優しい!
デメリット
泡立ちや洗いあがりのすっきり感が弱い成分も多い(-_-)
コストが高い(-_-)
ただ、種類は本当に色々で、優しすぎて洗浄力が弱いものもあります。肌や頭皮に優しく、かつ、洗浄力も高い、というものもありますが、コストがハンパなく、それだけでシャンプーを作ってしまうと、誰にも買ってもらえない超高級シャンプーになってしまうとか。。。ひとくちでアミノ酸系と言っても難しい…上手に組み合わせたものが、理想のシャンプーと言えるのではないかと思います。
◆「スルホン酸」界面活性剤
微妙なところに位置するのが、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naなど、「スルホン酸系」の界面活性剤です。ヤシ油などから作られるため、植物系、天然系と言われるシャンプーによく使われています。コストもアミノ酸系と比べると低めです。
メリット
汚れがしっかり取れてすっきり!泡立ちがイイ!コストは高すぎではない
デメリット
すっきりする分、アミノ酸系に比べ、脱脂力がある。また、石油系から作られているものは、脱脂力が強くたんぱく質変成作用があるため、注意が必要!
天然系、植物由来のシャンプーは、洗浄力が弱すぎて洗いあがりがすっきりしないなどあるのですが、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは、洗浄力もあり、泡立ちもいいので、すっきりした洗い心地を実感することができます。ただこれだけでシャンプーを作ってしまうと、洗浄力が強くなってしまうので、アミノ酸系の洗浄成分との組み合わせでよいシャンプーが作れます。
さきほどもお伝えしましたが、アロマシャンプーで使用しているスルホン酸系オレフィン(C14-16)スルホン酸Naは、天然系のものになるので、頭皮・肌・髪に優しいものです。
※ちなみに、もうひとつの製品「ハーブボディウォッシュ」は、さらに洗浄成分にこだわり、アミノ酸系洗浄成分だけの組み合わせで作ってあります。
シャンプー選びのポイントとして
洗浄成分は、成分名称だけ見て、よほど詳しい方でない限り、これは良いもの、これは悪いもの、とは見分けがつきにくいです。さらに上に書いたようなややこしいからくりもあるので。。。
ひとつ、目安があると言えば…
ノンシリコンシャンプーは、シリコンでごまかしがきかない分、ベースの洗浄剤やその他の美髪のための成分が、良いものか悪いものか、自分の髪や頭皮に合っているか合っていないか、わかりやすいのではないかと思います。
安価で肌・頭皮・髪に良くない洗浄成分のシャンプーに、シリコンを配合すると…指通りがよくなり、髪にハリやツヤがでたように感じることができます。コーティングするので。なので、「洗うと、髪がバサバサになるような、安価で洗浄力が強いシャンプーも、よいシャンプーに感じさせることができる」んです。それが、シリコンの配合目的ですから。
でも、ノンシリコンシャンプーは、そういうごまかしがきかない。なので、成分的には真面目に作っているものが必然的に多くなる・・・と思います。『優しい、安心』なシャンプーを選ぶのであれば、そういう意味でも、ノンシリコンを選ぶ方がおすすめです♪
アマルディア化粧品 代表&開発者 加藤理恵
化粧品原料メーカーOLを経て、2002年アロマ精油輸入販売の会社を設立起業。2004年、オリジナルアロマ化粧品「アマルディア」を開発。肌に優しいだけではない結果がでるスキンケアとしてクチコミ大人気に。
「肌にいいものだけで化粧品作れないかな」そんな想いだけで化粧品ブランドを立ち上げた!アマルディア化粧品開発者兼代表。1967年2月26日生まれ。