化粧品は基材も大事
化粧品の成分で一番大切なものというと、
「○○配合」の有効成分のように思います。
それらの成分の質も量も大切ではあるのですが、
見落としがちなのが、有効成分以外の残りの成分、
水や油分、界面活性剤といった化粧品のベース部分、基材です。
一般的には全体の90%ほどを占めます。
基材はどの化粧品も同じように思えて、
全く違います。
例えば、多くの化粧品の全成分表示で
一番最初に出てくる「水」。
「水なんてどれも同じでしょう?」
と思うかもしれませんが、水ですら大きく違います。
飲料水だとイメージがわきやすいと思いますが、東京で飲む水道水と、富士山麓の湧水とではずいぶん違いますよね。水という同じ成分名でも大きな違いがあるのです。
通常、化粧品で使われる水は、蒸留水が使用されています。
化粧品によっては水にこだわる製品もあり、
例えば私がつくっている化粧品はすべて、
逆浸透膜を使ったイオン水を使っています。
基材である水は有効成分を肌に届ける役割があるので、より浸透を促すよう採用しています。
他にも例えば、湧水や温泉水を使っているブランドなどもあるでしょう。
「水」だけでもこんなに違うのですから、
その他の基材成分については想像つきますよね。
水と混ぜる界面活性剤などは、合成から天然由来のものまで数千種類におよびます。
『○○配合』という有効成分だけでなく、基材成分はどんな基準で選んでいるのかもチェックしてみましょう。
アマルディア化粧品 代表&開発者 加藤理恵
化粧品原料メーカーOLを経て、2002年アロマ精油輸入販売の会社を設立起業。2004年、オリジナルアロマ化粧品「アマルディア」を開発。肌に優しいだけではない結果がでるスキンケアとしてクチコミ大人気に。
「肌にいいものだけで化粧品作れないかな」そんな想いだけで化粧品ブランドを立ち上げた!アマルディア化粧品開発者兼代表。1967年2月26日生まれ。