シワのメカニズム
真皮はコラーゲンやエラスチン、その間を埋めるヒアルロン酸などで構成されていますが、これらが減少したり失われたりすると、表皮をしっかり支える力がなくなり、ハリや弾力性がなくなり、皮膚に溝ができてシワとなって現れます。
シワの原因その1~乾燥
シワの2大原因。これ以外にはありません、”乾燥”と”紫外線”です。小ジワも加齢による大ジワも、これら2つにより深まり定着していきます。
肌は乾燥が進むと、単に「カサカサする」「粉がふく」「化粧ののりが悪い」といったその場だけのトラブルでは済まず、肌内部のコラーゲン・エラスチンを壊し、シワを刻んでいく……という取り返しのつかないトラブルをも招きます。
もし、「洗顔後何もつけずに10分放置」して、肌がつっぱって何もつけずに10分間放置」して、肌がつぱって何かつけずにはいられない、としたら……。それは明らかに”水分不足”の肌ですよ。
シワの原因その2~紫外線
そしてもうひとつの”紫外線”。紫外線に当たるとわずか数分後にコラーゲンは小さく切断され、エラスチンを変性させる酵素が分泌されます。皮膚は弾力を失い、シワを作ります。子供の元気な肌であれば、次々と新しいコラーゲンやエラスチンを作ることができるのでシワになりませんが、年齢を重ねた肌は、新しい線維を作る能力が衰えてきているため、シワとなって現れてくるのです。
抜かりない保湿ケアと紫外線対策。目に見えてからではシワのように取り返しがつかないこともあるので、これら2つは、早め早めに取りかかりたい美肌の基本中の基本です。
作らないケアと早めの対策
肌の老化現象にはさまざまなものがありますが、とりわけシワができると、とても老けた印象になってしまいますよね。一度作ってしまうと、スキンケアで消すことがなかなか難しいのもシワです。
何よりも作らないために日々の保湿ケアが大切ですが、「もしかしたら?」と、シワにある前に察知する観察もとても大切です。自分の肌をしっかり観察して、シワの部位、作った原因を見極め、早め早めに対処しましょう。
■魅力的なシワもある!
「できる限りシワは作りたくない!」。女性なら誰でもそう考えると思います。でも、シワを作りたくないからと、顔の表情筋を使わないと筋肉が衰えて肌のハリや艶に影響するとも言われています。
年齢を重ねた肌の豊かな表情、笑顔から生じる“笑いジワ”は、あなたの魅力的のひとつと考えて。
顔の部位別シワと対策
■※目尻のシワ
笑うと出てくる目尻のシワ。乾燥によってひどくなり、冬場など特に目立ちやすい。皮膚が薄い人ができやすい。年齢相応なら、好印象のシワでもあります。しっかり保湿ケアを。
■※目の下のシワ
目の疲れも関係します。疲れた印象を与えるので、しっかりケアしたいですね。潤いをたっぷり与え、アイマスクなどで目の疲れを取るケアも。
■※上まぶたのシワ
皮膚が薄い部分なので、乾燥の影響で出やすい部分。また花粉症の方なども要注意。不用意に目をこすらないように注意しましょう。敏感な部分だけに、保湿化粧品も肌に合う優しいものを選んで、しっかり保湿ケアしましょう。
■※ほうれい線
加齢によるシワ。たるみも加わり口角が下がって口がへの字になっていると、さらに老けた印象になるので要注意。
真皮のコラーゲンやエラスチンが変性し、ハリが失われるのが原因。コラーゲンやエラスチン成分の入った美容液やクリームでのスペシャルケアと、リフトアップマッサージを。
■※額のシワ
表情シワ。日々繰り返しシワがよるので、年齢を重ねると深く刻み込まれます。上目づかいにものを見たり、眉を上下に動かすクセのある人は要注意。
表情の癖を見直し、リフトアップマッサージを。
■※眉間のシワ
表情シワ。眉をひそめる癖のある人、目が悪い人は要注意。不満げな表情になってしまうので、深く刻み込まれる前に表情に気をつけるようにしましょう。
■※首のシワ
加齢によるシワ。皮膚が薄くシワになりやすい人は、早め早めのネックケアを。首の皮膚も顔の一部と考えて、洗顔料で洗い、お風呂上りは顔の延長でしっかりケアしましょう。夏は紫外線対策、冬はタートルネックなどで乾燥と冷気から肌を守りましょう。また枕が高すぎるのも原因ということも。
■※肌表面の”細かなシワ”
肌の表面にある産毛のようにも見える細かなシワは、手で皮膚を伸ばすと、つるりんと消えてなくなります。これも何を隠そう、立派なシワ。肌が光に当たるとこの細かな凹凸も影を作り、全体的に、さえない顔色や老けた暗い印象を与えるのです。とにかく潤いを与えるケアを。
このようにシワの原因はさまざまで、乾燥や紫外線のケアをすることで防げるものもあれば、加齢によるシワなど避けられないものもあります。
でも、例えば笑いジワなどは、素敵に年齢を重ねている証。ケアをしっかりした上で、そんなふうに堂々と思えるような表情づくりをしたいですね。

アマルディア化粧品 代表&開発者 加藤理恵
化粧品原料メーカーOLを経て、2002年アロマ精油輸入販売の会社を設立起業。2004年、オリジナルアロマ化粧品「アマルディア」を開発。肌に優しいだけではない結果がでるスキンケアとしてクチコミ大人気に。
「肌にいいものだけで化粧品作れないかな」そんな想いだけで化粧品ブランドを立ち上げた!アマルディア化粧品開発者兼代表。1967年2月26日生まれ。